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ヴィルヘルム・ハンマースホイ展-静かなる詩情

国立西洋美術館へ『ヴィルヘルム・ハンマースホイ展-静かなる詩情』を
観に行ってきました。
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音声ガイドで解説を聞きつつ、じっくり2時間ほど鑑賞してきました。
この音声ガイドはなかなかハイテクで、絵と見比べることができるように、
絵に描かれている建物などの写真画像が見れるようになっていました。
しかも、絵によってはBGMが流れるんですけど、
これがなんとエリック・サティ。この音声ガイドの作成者は、
よく分かってるな~と思わず嬉しくなってしまいました。
ハンマースホイの絵とサティの音楽ってパーフェクトマッチですもの!

ハンマースホイの絵は写実的でありながら、ドアノブが描かれていなかったり、
椅子の足が少なかったりなど非現実的で不思議な感じがします。
人物は妹のアナと妻のイーダを描いていることが多いのですが、
どこに視線を向けているのか分からなかったり、後ろ姿ばかりで
何かを語るということはなく、むしろ、絵に描かれていることを
解釈されるのを拒んでいるかのようです。
部屋の絵は実際に画家夫妻の暮らしたクリスチャンハウンにある
ストランゲーゼ30番地が多いのですが、誰もいない空間が広がっています。
ハンマースホイ自身、誰もいない室内に対する独特の美意識を
持っておりインタビューで、「私は常に、この部屋のような美を思っていた。
たとえ人がいないとしても、いや正確に言えば誰もこの部屋に
いないからなのだろう。」と語っています。誰もいないからこそ、
部屋に差し込む陽光の美しさが際立っているように思いました。
彼は風景画にも取り組んでいるのですが、いわゆる観光地や幹線道路など
明らかに人が多い場所であっても、人間は排除されおり、
静けさのみが表現されています。彼は流行のスタイルに流されることなく、
自分の美意識を生涯守り通した画家です。
今回の展覧会にはハンマースホイと同時代に活躍した画家達の絵も
展示されていたのですが、正直、なんだかつまらない絵だなと思いました。
なんというか、良くも悪くもなく普通なんですよね。

ハンマースホイの絵を観ていて、マイケル・ケンナの写真を思い出しました。
ケンナは私の一番好きな写真家なのですが、彼の作品も人物は
排除されています。私自身も写真を撮るときに、人物を撮る、あるいは
写りこむことが好きではありません。
ハンマースホイやケンナの作品に惹かれるのは、
彼らと同じような美意識を持っているからなのかもしれません。
今回の展覧会を通して、自分の美意識を貫き通す大切さを
学んだように思います。
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by lilyrose-melody | 2008-12-03 15:37 | Art/Photo

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