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Globe-Trotter


好きなものや興味のあることなどいろいろ♪
by lilyrose-melody
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めがね

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『かもめ食堂』が大好きだったので、同じ監督の作品である『めがね』を
見てみました。

特に何か事件が起こるわけでもなく、ただただゆっくりと時間が
流れていく・・・という、ゆるーい映画です。
これといった明確なストーリーもありません。
起承転結のはっきりしたハリウッド映画が好きな人には
理解できない映画だと思います。
逆に、私のようなアンチ・ハリウッド映画派には楽しめる映画でした。
好き嫌いがはっきり分かれるでしょうね。

春のある日、とある南の島の小さな民宿『ハマダ』を訪れたタエコ(小林聡美)と
そこに集まる人たちとのお話です。
内容は、それだけといえば、それだけです(苦笑)。

民宿『ハマダ』の主人ユージ(光石研)と愛犬コージ
春になるとどこかからやってくる不思議なカキ氷屋のサクラ(もたいまさこ)
高校教師のハルナ(市川実日子)
タエコを追ってやってきたヨモギ(加瀬亮)
登場人物に関する情報もコレだけ。
彼らの私生活はナゾです。そもそも、タエコがこの南の島にきた理由もナゾ。
一応、「携帯電話の通じなさそうなところだから来た。」と説明していますが・・・。
タエコが観光しようと思っているが、どこにいけばいいのかと質問すると、
この島には観光するところなどないと答えるユージ。
じゃあ、みんなココに何をしにくるの?
答えは単純明快。「たそがれ」に来るのです。

ユージの「過ぎていくのを待ってるんですよ。」
このセリフに全てが集約されてるような気がします。
白い砂浜に座って、美しい青い海を眺めて、たそがれる・・・。
なんて贅沢で素敵な時間の過ごし方なんだろうと思いました。

それにしても、ユージの描く地図と説明が最高!
「車でずーっと走って、不安になってきたらガマンして、
そのまま2分くらい走って、そのあと右折する」
このユルさがたまらない~(笑)。

『かもめ食堂』もそうでしたが、この映画も食事シーンがやたら多い。
豪華な料理が出てくるわけではありませんが、どれも素朴で美味しそうです。
サクラさんのゆで小豆が入ったカキ氷も食べてみたいな♪

この映画のゆるい空気感を読める人には楽しい映画だと思います。
私的には笑いのツボがいっぱいあったし。
とても癒される風景に、見ながらつい、たそがれちゃいました(苦笑)。
そんなわけで、立て続けに3回も見てしまった~!ははは。
by lilyrose-melody | 2009-03-05 23:47 | Film